著者:月雫

Tales Of Star



−プロローグ−


セフィリア暦4015年10月31日
現在、この世界には4つの大陸がある。

一年中、真冬である北のウェンデス大陸
大陸全土がかつてに起きた大きな戦争によって砂漠化してしまった南のアスタロス大陸
緑豊かな大地と超古代遺跡があるアセリア大陸
大陸の全土が山であるマウント大陸

この物語の主人公、グレン=シルフィス……17歳
彼が住んでいるのは、アセリア大陸で一番高いアルラウネ山脈の麓にある小さなフォシス村という所。
物語は日常より始まる。

(家)
「母さん、呼んだ?」
金髪の青年が言った。
彼がこの物語の主人公、グレン=シルフィスである。
「グレン、裏山へ行って白百合草を取ってきて欲しいの………」
彼の母の名はシェリル。
父は15年前にフェンリル遺跡で死んだと言われている。
「分かった、すぐ戻るよ」
彼は急いで裏山へ行った。

(裏山)
彼は白百合草が沢山生えている裏山の中腹くらいまで行った。
「あった………こんなモノ何に使うんだろ?」
彼はそう思いながら村へ戻ろうとした。
その時、村が突然、騒がしくなった。
「何か村の方が騒がしいなぁ……」
彼は急いでフォシス村へ戻った。
村に着いた彼が見た光景は無惨な姿だった。
「一体、誰がこんな事を……!?」
村人はほぼ全員が血を流して横たわっていた。
家は全焼…………
彼は自分の家に戻ろうとした。

(家の前)
グレンの家の前では母、シェリルと謎の黒騎士がいた。
「大人しくそのペンダントを渡してもらおうか……渡さないもしくは抵抗するならば力尽くで奪うぞ。」
黒騎士がシェリルに近づいた。
「絶対に渡しません……このペンダントは私の家系に代々受け継がれしペンダントだから……」
黒騎士は無言で剣を抜き、シェリルの胸を刺した。
「ぐっ……!」
その場をグレンが目撃してしまった。
「か……母さん!?」
「グレン………!この村から逃げなさい……!貴方だけでも生きて………」
シェリルは剣が突き刺さったまま息を引き取った。
「フッ……小僧…私を倒したいならばアルラウネ山脈の頂にあるフェンリル遺跡へ来い。」
黒騎士はシェリルの首に付いているペンダントを取って姿を消 した。
(フェンリル遺跡………!)
彼は走ってアルラウネ山脈を登り始めた。


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